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英語サイトへ投資しても、時間とお金のムダ
サイトのニュースでもお伝えした通り、
この度、海外向けブランド「KITAMRUA MAKURA(北村枕)」として
この度、海外向けブランド「KITAMRUA MAKURA(北村枕)」として
新しいオフィシャルサイトを立ち上げるに至った。
素晴らしい仕上がりなので、ぜひ一度ご覧いただきたい。
以前から私の海外市場に対する「熱」は、当ブログでも既知かと思われるが、
今回、ある有り難いご縁から、トントン拍子で話が進んだ。
制作のプロデュースは、アクアリングというデザイン会社で、
普通、私たちのような零細企業の依頼など一切受けてはもらえないような
メジャーどころのプロモーションやサイト制作を数多く手掛けている。
なぜそんな会社が、私たちの海外向けサイトの構築を担ってくれたのか?
実は、aquaringさんが名古屋で開催したセミナーは目から鱗がボロボロこぼれる衝撃を受け、
そのあと、すぐにコンタクトを取り、私たちの取り組みを伝え、何度も懇願し、
Makuraを世界の言葉にしたい、という、そんな想いに共感していただけ、
ついに無謀なオファーを受け入れていただくことができた。
決め手になったのは、幸いにも以下の3点だった。
・ブランドがある
・海外市場を目指している
・方向性の決断が早い
今、日本国内にある多くの「海外向けサイト」というのは、いわゆる「翻訳サイト」であり、
現行の日本語サイトをトランスレートしたものがほとんどである。
ご多分に漏れず、私たちも「英語」「中国語」の変換ボタンがあるが、
あくまで日本語の解釈を、それぞれに変換したものだ。
ただ、これには致命的な問題がある。
それは、「あくまで翻訳」なのだ。
当たり前のことだが、恥ずかしながら私はこれに気づいていなかった。
グーグルの翻訳機能を用いた言葉づかいが、滑稽な内容だった経験は誰しもある。
外国人が使わないような言い回しで表現されている場合、なおさらだ。
それが分かるのは、せいぜい日本国内にいる外国人か、海外に住む日本語のわかる外国人。
それが分かるのは、せいぜい日本国内にいる外国人か、海外に住む日本語のわかる外国人。
つまり、ターゲットしている彼らがググったところで、
対策されていないから検索結果の上位にくることがないのだ。
ちなみにSEMリサーチの調べでは、検索結果の1位と5位では、クリック率の差は6倍あるそうだし、
対策されていないから検索結果の上位にくることがないのだ。
ちなみにSEMリサーチの調べでは、検索結果の1位と5位では、クリック率の差は6倍あるそうだし、
2ページ目以降だと、それは1%以下になるそうだ。
これこそが、冒頭の言葉の結論
いくらコストと時間をつぎ込んでも、自己満足の域を超えず、
誰にも発見されないまま、放置されていく。
誰にも発見されないまま、放置されていく。
というわけだ。
アクアリングさんによると、現地法人がある大手企業では、こういった現象が往々にしてあるようだ。
現地の声をあまり考慮せずに、デザイン性の高い、カッコイイだけでサイトを勝手に作ってしまう。
それを実際に現地で活用する担当は、とても苦慮しているという悲しい現実だけが残る。
そういえば余談だが、こんな話題もあった。本質的には、同じことではないだろうか。
枕を探すには、どのような言葉で調べられるのか。寝心地?肩こり?不眠?。。。
検索エンジンによっても、拾われ方がまったく違うため、それぞれに検証する必要もある。
現地の人たちは、どの時間に、どんなデバイスを利用して、ネットをしているのか。
彼らの情報源は、SNSなのか、マスメディアなのか。
また、デザインの好みは、どういったものか。テキストか、画像か。
いろいろなことが考えられるし、それら国ごとに違うのが当然であり、
「見てもらえる」サイトになるためには、クリアすべき課題が山積している。
今回、実際に制作をしてくれたのは、上海にあるWELLSTARという企業で、
社内のほとんどが中国人。当たり前だが、まさに中国の事情に精通している。
こういう会社に出会えることも稀有だし、これほどの縁は滅多にないから感謝しかない。
なお、コマーシャルムービーも新たに制作した。こちらは旧知のカメラマンに依頼。
かなり気合の入ったものなったが、ブランドにおいて「見せ方」というのは、
やはりとても大切だと、改めて感じる。
なぜなら私のSNSでも、特に外国の友人がすぐに反応してくれたのだった。
せっかちと言われる外国人も、私たちのモノづくりを感じてもらえるのではないだろうか。
ちなみに、もちろん、現地の実際の市場も見てきた。
北京と上海だが、いずれも、かつての沸騰するような熱気はなかった。
しかし、ある種、落ち着きのような雰囲気は感じた。
現地に10年住んでいるという人は、今やたいていの物が行きわたり、
これからは品質の時代に入っていくだろうと推測をする。
なおのこと、私たちの出番だ 笑
今後に期待したい。
KITAMURA MAKURA( 北村枕)
Kitamura Keisuke(北村 圭介)
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。