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アメリカ初展示会・成功への10のコト(後編)
前回の話は、こちらからお読みいただきたい。
続いて後半の5つをご紹介しよう。
6.通訳
現地在住で、ある程度、英語での接客スキルのある人は、一日300ドル。
半額くらいからあるにはあるが、おススメはしない。ここはコストを掛ける、勘所の一つだ。
今回、私はボストンに住むハーバードのポスドク(言いたいだけ)の後輩を呼び寄せた。
彼には以前から翻訳に携わってもらっていたので、予備知識もあるため、とても助かった。
かなりムリを言ったが、4日間で交通費、宿泊費、日当込1000ドルくらいに。
持つべきものは、デキる後輩だ。感謝!
7.接客を録音
前述したが、リスニング力に不安があるため、大切なことを聞き漏らす可能性が高い。
ハーバード(やっぱり言いたいだけ)の後輩とのやり取りも、
何を言ってるか、横から聞いていても分からない。
ならば、と、接客が始まったタイミングで、会話をそっと録音することにした。
どんなことを聞かれているのか、また、ハーバード(もういい)の後輩が、それにどう答えているのか、
後日聞き起こすなどすることができるので、これは、今後のための、大きな財産になると思う。
8.北米仕様
日本人のために作った商品が、そのままアメリカ人にフィットするのか?NEVER。当たり前だ。
時折、面倒だから、そう思いたくもなるが、そんなに流通は甘くないだろう。
まずは考え得る限りのイメージで、たたき台として北米仕様のサンプルを作った。
現地の枕事情はなんとなく理解している。仕上がりは悪くない。自画自賛だけど。
自社サンプル開発費として、材料込みで、7万円を計上しておく。
9.モニタリング
アメリカには、名刺交換という文化がない。
厳密に言えば、情報をほしい人が、その人のビジネスカードをもらう。
興味があったり、用があったりしたら、向こうから連絡する、というスタイルだ。
こちらは待つしかないのか。。。
それでは、気になって気になって仕方がないため、
途中から接客スタイルを変え、こちらもカードをもらうようにした。
何人かが興味を持ってくれていたため、日本に戻るやいなやメールを送る。
「サンプルを送れる準備があります。どうです、お試ししてみませんか?」
20件ほど送った先から、5件くらい要望があり、無償でサンプルを送った。どうなることやら。
運賃とサンプルで2万円、が5件で10万円。
10.現地の知人
言うまでもなく、プライスレス。新しい出会いもたくさんあった。なにかと心強い。
以上、少しは、みなさんのお役に立てただろうか。
私自身の備忘録の意味合いもあるので、読みにくい部分があれば、お許しを。
個人的にどうしても気になることがあれば、コメントをいただくか、問い合わせより
なお、コストは、これらに加えて、もちろん出展料と設営費がある。
だいたい、2本くらいと考えてもらえればいい。
それが、20万円か、200万円か、2000万円かは、みなさんのご想像にお任せ。
いずれにしても、おカネはかかる。でも、やりようはいくらでもある。
どうやって?それは、ここでは書けないこともありますので。。。
もちろん、使った分は、必ずビッグリターンをゲットする決意だ。
次は来年、極寒の2月開催のNYNOW2017Winterを目指す。
1回出しただけでは、単なる花火だし、何も分からない。
挑戦は、まだまだこれから。
最後に、今回、サポートしてくれた、当社がいつもお世話になっていて、活動にも参加している
NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクトに心から感謝を申し上げたい。
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。