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2016年は交わる年に
あけましておめでとうございます
本年もなにとぞよろしくお願いいたします
さて、毎年、年初に書初めをしているが、昨年掲げた一字は、「攻」で、
そして、その上に「aggressive」と記していた。
結果として、欧州やアジアの市場へ単身現地で見聞したり、
輸出高は、上期で初めて売上の10%を占めることができたりした。
また、製造部に2名、営業部に1名と新たに雇用をし、人員も増えている。
正直、高い利益を出せているとは、まだ言えない。
しかしながら、よい会社(人)と取り組めているため、
着実に未来へのタネが蒔かれているという実感はある。攻めた。
そんな中で、今年の一字は「交」とし、「Communication」を付け加える。
昨年秋に、大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台にもなった山口県萩市にある、
吉田松陰氏の松下村塾を訪れたときのこと。
ドラマでも描かれていたが、そこに集う血気盛んな若者を、
彼は'塾生'ではなく、'門下生'として向い入れ、同じ目線で共に議論を尽くしていたという。
そして没後、彼の悲願を成就させたのは、他でもない、その門下生たちだった。
ある経営者へ「幹部との関係で大切にしていたことは?」と質問すれば、
「毎週月曜日の朝、全員でミーティングをする。」
「何時間でも、その場の全員が納得するまで。」
議題はというと、例えば、他社の情報漏えい問題を取り上げ、
もしうちにこういうことが起こったら、誰がどうするか、というシュミレーションを徹底的にする。
そうすることで意思の統率を測り、もし何かあった時、
どの経営幹部に尋ねても、すぐに結論が出るのだという。
情報を扱う業種のため、スピード重視の経営ならではの危機管理といえる。
これらの根幹にあるのが、コミュニケーションだ。
人は兎角、時間と距離の間があくと、不信感に引っ張られ、よからぬことを考えがちになる。
故郷の両親を疎ましく思ったり、連絡のない恋人へ疑念を抱いたり、
そうすることで傷つかないでいられる、自己防衛機能でもある。
実は、自分が思っているほど、相手は自分のことなど考えてもいないのに。。。
勇気を持って伝えたけど、ポカンとされた経験は誰にでもある。
恋愛や遠方の両親はさておき、毎日顔を合わせるスタッフとどのような考えでいるか、
会社の代表が考えればいいということではなく、会社の全員が物事をどう捉えるかを共有する。
コミュニケーションは能動的でなければ生まれない。
いつか言ってくれるだろう、いつか聞いてくれるだろう、では、
残念ながら、そのいつかは永遠に来ない。
たまに、社長や上司とそっくりの話し方の部下を見ることがあるが、なんだか微笑ましく思える。
そんな会社っていいなぁと思うから、私もぜひポジティブな影響を社内に伝播させたい。
もちろん社外的にも、ひと手間、一工夫をして、積極的に接していきたい。
ということで、2016年は、交わっていこうと決めた。
改めまして、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
まくらのキタムラ
北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。