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16万歩の先に見えたもの
先日、まくらのキタムラのスタッフや仲間と共に、100kmウォーキングイベントに参加しました。
そう、16万歩というのは、100kmです。
三河湾チャリティー100km歩け歩け大会
そもそも昨年、参加した仲間に誘われて、というか、断れない空気だったので、
半分ノリで、「じゃ、来年は絶対出るわ!」と息巻いたのが、きっかけです。
それで、スタッフも半ば道連れのように誘い、当日を迎えました。
出発前は、歩けるかなぁという不安と期待が入り混じります。
みんな、元気な姿(表情)です。
当日は、天候にも恵まれて、見事な土砂降りでした。。。
チャリティーウォーキングという生易しさより、むしろ荒行の様体。
始めは歩きながら、いろいろ話もするし、途中、愚痴もこぼす。
しかし、50キロを過ぎたあたりから、そういうことはほとんどなくなります。
そんなことより、とにかくゴールを目指す。
時計や万歩計を、5分おきに見ては、残りの距離を知って、その度に失望をして、
足のマメが潰れても、道行く車に、雨水をぶっかけられても、負けずに必死に前へ前へ歩む。
豪雨でぬかるんだ、悪路。
後ろから迫る、足切りのピックアップバス。
夜中の2時、一人、道に迷った心細さ。
4時に半分寝ながら歩く気力。
チェックポイントで、いつでも温かく迎えてくれる運営スタッフ。
LINEやメールで、お互いを鼓舞し合う仲間。
そして、
参加者同士で掛け合う、「お疲れ様です」と「頑張りましょう」
参加する目的は、それぞれあります。
自分のためだったり、誰かのためだったり。(うちのスタッフは、巻き添えですが・・・)
しかし、ゴールに対しての相当なまでの想い(いわば、執着)がなければ、
決して、最後のテープを自ら切ることはできないでしょう。
ゴール後、握手を交わしたとき、気がつきました。
激しい風雨にさらされた身体は、まるで死人かのように冷たいのです。
(よくこれで、歩いてこられたな。。。)
しかし、みんな、もちろん生きている。
そして、安堵と達成感に満ち満ちとした顔をしている。
少々、大げさですが、魂が身体をゴールまで導いた、そう思わずにいられません。
そのくらい、【過酷】という言葉が相応しかった。
その甲斐あって、ゴールの瞬間の感激は、ひとしおです。
仲間たちも、本当にいい顔をしています。
結果、合計1400名を超える人達が参加し、およそ60%の人が完歩したようです。
確かに、最初に写真に写っている7名のうち、3名は残念ながら脱落しました。。。
来年、きっと再度チャレンジされるでしょう。
断酒していたこともあって、完歩後の祝杯は格別でした!!
やり切ったので、表情も一皮むけてます。(と、思いたい)
代償としては、翌日、牛歩でしか歩むことができないこと。
ただ、それも日が経てば解消されますが、挑戦し、達成したという経験は一生消えません。
今は、本当に感謝しかありません。
支えてくれた人たち、そして、自分の身体にも。
本当に、ありがとうございます
まくらのキタムラ
北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。