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'O sole mio sta 'nfronte a te !
幼なじみは、もう日本で住むことができないのではないだろうか。
大学在籍中、一度渡航したときに魅了され、
大学在籍中、一度渡航したときに魅了され、
卒業してからずっとイタリアで生活を続けている。
そんな彼が、パートナー、つまり伴侶を連れて帰ってきたときのこと。
そんな彼が、パートナー、つまり伴侶を連れて帰ってきたときのこと。
今年の式年遷宮は、イタリア人も興味があるようで、
別の幼なじみとも予定を合わせ、みんなで伊勢神宮へ行くことにした。
彼女はどうだったかわからないが、
私は、式年遷宮といっても特別に感じることはなく、
いつもより大勢の参拝客に紛れていた。
伊勢神宮というのは通称で、正式には「神宮」という。
つまり、ここが日本のお神様の本店であり、一丁目一番地。
神聖であることは、言うまでもない。
ただ、受け入れ側の思惑もあるのか、参拝というよりは観光か、
どこかのテーマパークに来ているような感じがする。
これは過去1000年をさかのぼっても、その様子は変わらないようだが。さて、今回は、そんな伊勢神宮の話をしたいのではなく、
日本と外国との文化の違いについて。
伊勢神宮へは、一台の車で行ったのだが、
その車中、互いの馴れ初めや求めることなどの話になる。
侘寂の日本と情熱のイタリア、愛し合う二人の間に溝はあるのか。
彼に質問をすると、例えば言い争いになったとき、
自分の気持ちを100%伝え切れるわけでないから、もどかしいそうだ。
これは、よくある話だし、別段、広げるまでもないか。
一方、彼女にも同じ質問を投げかける。
(この場合、レディファーストで彼女から聞くべきなのか、
彼から聞いて正解だったのか、そのあたり私の文化的無知がある)
すると、【言葉が足らない】ところを挙げた。
足らない、というか、彼女はなんでもいいから相談や投げかけてほしいのだと。
これも、よくある話。
日本の男の典型なのだろうか、すぐ言葉にせずに考え込んでいる姿を見ているのが
彼女にとっては、言い知れない疎外感を感じるときがあるそうだ。
「そうか、じゃあ、変わらないんだねー」なんて言おうとしたら、
「それと-」
と、彼女が続けた、彼に求めることに車内が騒然となった。
「もっと、花を、贈ってほしいわ」
出た!ホントなんだ、「お花、ほしい」は。
しかも、ここで出るということは、相当なんだ。
これを理解し、そして、行動にできるまでには時間がかかるなぁ。
これを理解し、そして、行動にできるまでには時間がかかるなぁ。
と思ってたら、先日、たまたま入った花屋で話を聞いたら、
「フランスの男性は、初デートに必ずバラを1本買っていくそうですね。
こちらへもいらっしゃいますよ、そういう男性、日本人の。」
耳を疑いたい。
日本の男性で、そんなことができるなんて。。。
結構、グローバルになってるのね。
100歩譲って、持っていったとしても、
どのタイミングで、どんな言葉、どんな表情で渡せばいいやら。
ただ、今日は、ある記念の日だから、花束を買って帰ろうと思う。
4年間の感謝と、これからも幸せでいようという気持ちで。
。。。と、書いているだけで、歯が浮いて、モノが噛めなくなりそう、
でも、郷に行きたければ、郷に従わねば。
'O sole mio sta 'nfronte a te !
(私の太陽 君の顔に輝く!)
まくらのキタムラ
北村圭介
'O sole mio sta 'nfronte a te !
(私の太陽 君の顔に輝く!)
まくらのキタムラ
北村圭介
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。