久しぶりに、無力でした。
2012年10月22日 09:37
先日、NIPPONSAN@代官山蔦屋を無事に終えましたが、
とてもたくさんの方々に来ていただき、充実した展示会となりました。
ありがとうございます!!
来場いただいた中に、「これ、持ってるよ!」と言っていただける方もチラホラいて、
なんとなく、感慨深いところもありました。もちろん、まだまだ無名ですので、精進します。
さて、それより少し前の話。
久しぶりに、自分の無力さに、やるせなさを覚えました。
それは、あるメーカーさんとのコラボの話でした。
新聞記事を見たときに、「これだ!」と思い、何とか担当者とコンタクトを取りたかった。
いろいろ調べましたが、どうしてもその方法は見つからず、
ならばと正面切って、掲載されていた名前と担当部署に手紙と資料をお送りしました。
どうせ届かないだろうなと半分ダメ元でしたが、なんと驚くことにその方からお電話が。
「アナタの提案は、どういうことなのか、詳しく話を聞きたい」。
その後、電話やメールのやりとりを2,3度し、商談もして、
先方のサンプルもお借りして開発を行う話に。
思い返せば、そこで、舞い上がってしまった自分が、いけませんでした。
とりあえず、手を上げただけで、アイディアはありません。
何もできず、いたずらに日が過ぎていく。
「どうなりました?」と、先方からご連絡をいただく後手後手。
私は今の商品に+αしただけのサンプルを持って、その世界一の企業の門を叩きました。
当然、結果は、散々たるモノでした。
商談の途中で、担当者に立ち去れてしまうという始末。
そもそも開発など、そうカンタンにできるモノでもありません。
先方の期待を大きく裏切るカタチとなり、その申し訳ない想いと、
求められていることに対する理解力と提案力のなさ、
繋がったことで終わってしまっていた自分の至らなさを痛感し、
帰りの高速では、悔しくて、こらえきれずに涙が出ました。情けない。
何とか会社に帰ると、社員さんたちが、「どうだった?」と。
「ダメだったよ・・・」と伝えて、こんな社長で申し訳ないと思いましたが、
みんなが笑ってくれたので、救われました。
おそらく、私の表情を見て、すぐに分かったと思います。
先方に対しては、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、もしチャンスをいただけるのであれば、ぜひ、またリベンジしていきたいです。
そのためには、もっと勉強して、学んで、経験していかないと。
『我、何ボのもんじゃい。』
まくらのキタムラ
北村圭介
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。