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ベストセラーよりロングセラー
「脱安売りの極意」というシリーズのコラムを読みました。
タイトルが少々安っぽかったので、スルーしていたのですが、
サブタイトルが刺さり、よくよく読んでみると、とても興味ある内容でした。
近年、メーカーが陥りがちな落とし穴もうまく表現されています。
ダイソンやバルミューダなどの家電は、ご存じだと思いますが、
それらを評して、「デザイン家電」と括られることも多いです。
それらを評して、「デザイン家電」と括られることも多いです。
しかしながら、基本機能を変えず、側地(外見・見た目)だけを変えたモノと、
本質的に、プロダクトのあり方を追求した結果の機能美と、並列にはなりません。
「手の切れるような製品を作れ」
京セラの創業者・稲盛和夫氏の言葉ですが、私なりにこれを目指しています。
もちろん、今の時点で達成できているかといえば、恥を忍んでまったくそうではありません。
もちろん、今の時点で達成できているかといえば、恥を忍んでまったくそうではありません。
この言葉には具体性がないので、追求するのは難しい。
私たちのまくらで、手が切れるわけがないし、もしそうなれば、PL保険を適用せざるを得ません。。。
冗談はさておき、その意味は、『なんとなく』感じることができています。
モノづくりをやっていくと、実はよく分かるのです。
モノづくりをやっていくと、実はよく分かるのです。
スティーヴ・ジョブズ氏は、Apple製品の、ケース内部の基板の配置にまでこだわったのは
とても有名な話ですが、プロダクトが誕生するまでのプロセスにはあらゆる段階があります。
そのひとつひとつに、繊細に注意を払わなければいけません。
そのひとつひとつに、繊細に注意を払わなければいけません。
私たちであれば、生地を裁断し、縫製し、中身を詰める、という製造工程の中に、
わずかのムダもないようにすることが肝要であるし、
さらには、製品そのものだけでなく、パッケージやPOPや、今ならWEBも含まれるでしょう。
さらには、製品そのものだけでなく、パッケージやPOPや、今ならWEBも含まれるでしょう。
極端な話、お客様に届く【物流】までも、プロダクトに影響するといえるのかもしれないし、
もちろん、それ以前に、「快眠をお届けしたい」という私たちの想いの源泉があります。
インテリアにマッチするように見た目だけを変えるという、
単なる小手先の手法は、初めはよくても、長続きはしません。
モノづくりは、ベストセラーよりロングセラーでなければならないと思います。
日々起こることに何らかの不満や怒りをヒトは覚えますが、その本質を見極めて、
自分たちの役割を正しく理解した上で、「かくあろう」とビジョンを掲げ、
その想いの最も熱いまま、もしくは、その熱の、『なるべく失わない方法』で
モノやサービスのカタチにして、お客様へ届ける。
例えば、生産工程のインフラを整備したり、従事するスタッフの心も高めたり、
新たな商流を開発する、などといったカイゼンも行っていく。
新たな商流を開発する、などといったカイゼンも行っていく。
それらが総合的に組み合わさり、元気玉よろしくシナジーが生まれ、
いつしか市場を席巻することになるのでしょう。
いつしか市場を席巻することになるのでしょう。
前出のメーカーの商品を見れば、それが一目瞭然です。
顧客のニーズを聞くのは当然ですが、それに縛られては、
本当に求められているアイディアは一向に発生しません。
本当に求められているアイディアは一向に発生しません。
もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、
彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えただろう。
ヘンリー・フォード氏も多くの名言を残していますが、
私の好きな言葉の一つとしてこちらもご紹介したいと思います。
ヘンリー・フォード氏も多くの名言を残していますが、
私の好きな言葉の一つとしてこちらもご紹介したいと思います。
またも偉そうに、失礼しました。
快眠をするために、潜在的に枕に求められていること、
見極めるのはとても大変ですが、引き続き、精進していきます。
見極めるのはとても大変ですが、引き続き、精進していきます。
まくらのキタムラ
北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。