トップ > 枕 > グッドデザイン賞、いただきました。
グッドデザイン賞、いただきました。
本日、グッドデザイン賞の発表があり、ジムナストがついに受賞しました。
ここまでの道のりは、激しかったです。
実は、ジムナストが誕生したときから、5年間、ずっと夢見ていました。
もちろん、ただ夢を見ていたわけではありませんで、
どうしたら獲得できるのかを、一生懸命考えながらアプローチをしていました。
実際に出展することもありましたが、3度の失敗を繰り返す。
このまくろぐでも何度かご紹介しているはずです。
ということで、過去のアーカイブはこちらから。
こちらは、2007年のライブドアで書いていたブログです。
私のおぞましいほど、グッドデザイン賞に対する想いが詰まっています(笑
改めて賞をいただくと、客観的にみて、獲るべくして獲ったのかと思います。
ご存じの通り、ジムナストは昨年12月に、ジムナストプラスとして生まれ変わりました。
その際、旧型では補えなかった点を改良させ、コンセプトへより一歩深くアプローチさせたのです。
それはユーザーの声と、ひとつひとつに頑張って向き合うだけでなく、
販売いただくショップさんにもヒアリングをさせていただきながら創り上げてきた賜物です。
あるデザイナーさんが教えてくれました。
「モノが流通するために、SNSの繋がりとかが大事とかいう時代だけど、
勘違いして根本を忘れている。それは、単純にモノがいいからですよ。」
そうなんですね、それが大前提になければ、広がってなんかいきません。
私自身も、そのことを忘れかけていました。
受賞にあたって審査員さんからこのようなコメントをいただいています。
寝返りに着目して徹底的に解決しようという姿勢が、
形、素材、高さ調整機能という各項目に
説得力ある形で現れている点が優れていると評価しました。
つまり、ジムナストプラスが我々の執念にも似た想いが忠実に具現化され、
もっともすばらしいプロダクトであると評価いただいたことに他なりません。
そのことには、心から充実しています。
さて、冒頭に夢見ていたと書きました。
そして、合計4年間もの間、苦い砂をかじりながら過ごしてきて、
ようやく手にすることができたことに改めて喜びを感じています。
なでしこジャパンの澤選手も言っていましたし、どの成功者も異口同音、おなじこと言っています。
「夢は見るモノではなく、かなえるモノなのだ」
落選のたびに、もうあきらめようと思いました。こんなこと続けて意味があるのか、と。
出展する費用だって、タダではありませんし、それだけの労力がかかる。
でも、それはやめる理由探しです。逃げようとしている。
獲る意味あるの?
いや、そんなことは獲った人だけが言えるセリフなのです。
審査の方法にも、私はなんにも不満はありません。
おかげで我々は何度も枕ジムナストと向き合うことができるキッカケをいただき、
そしたら、きちんと評価をしていただきました。
それだけのことなのです。
昔、ある人が【自転車に乗る秘訣】というのは、たった3つだけだと教えてくれました。
1.まず自転車に乗りたいと、強く思い、決めること。
2.自転車に乗っている自分を、鮮明にイメージすること。
最後は、
3.それに向かって、一生懸命、努力すること。
実に簡単なことではないでしょうか。
それを我々はどうしても難しく?いや、楽なところへいこうとする。
それは川が、上流から下流へ流れるかのように自然なのかもしれません。
しかし、その中を必死に登っていこうとするときのある瞬間に、スイッチが入るように思います。
だから、その努力を、さぼってはいけないのだと。
たかが今回のGマーク受賞でここまで言ってるヤツは、大げさで、おめでたいですね。
でも、いいじゃないですか。
誰かに後ろ指指されて笑われたって、私は夢をひとつ叶えたんです。
そう言えることが、すばらしいことなのです。大きい小さいはありません。
そして夢は、目標です。標(しるべ)なのだから、確実に通り過ぎていったら、
また次なる目標=夢に向かって、走り出していくのです。
次は、レッドドットかな(笑
最後になって恐縮ですが、この受賞に際して本当に多くの方々にサポートしていただきました。
この場を借りて、心からお礼を申し上げます。ありがとうございます
感謝を受賞というカタチで表現できたこと、うれしく思います。
枕のキタムラ
北村圭介
トップ > 枕 > グッドデザイン賞、いただきました。
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。