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納豆菌、スゴいなってお話。
今回は、枕や睡眠とまったく関係のない、化学のお話です。
実は先日、ある会社の社長のお話を聞く機会がありまして、そこでたまたま納豆の話がでました。
今まで、そんな気にしたことありませんでしたが、納豆菌ってムチャクチャスゴイんですね。
もちろんご存知の方も多いかと思いますが、私のある意味、感動した話をシェアします。
納豆はネバネバしていますよね。
混ぜれば混ぜるほど、さらにネバネバしていきます。
あのネバネバ、何かというと、アミノ酸なんだそうです。
そして、混ぜることによって、アミノ酸同士がくっついて、やがて糸を引くようになる。
そこで、まずなにがスゴいかというと、納豆菌は自らアミノ酸を生成して、大豆に付けていってるんです。
じゃ、一体なぜ、そんなことをするかというと、それは、
生命を、まもるため
なんだとか。これスゴイですよね!
彼らは、身の危険を感じたときには、自分たちが生成したアミノ酸を
栄養分として再び自分に吸収し、生き残ろうとしているんです。
これには、「そんなことしてたんだぁ!」っと思わず、声を上げました。
しかし、彼らのスゴさはこれだけじゃないんですよ。
話してくれた社長の会社はロシアと貿易をしていて、社員の中にもロシア人が数名いるそうです。
そんな彼らは、納豆を日本ではじめて食べるみたいなんですが、みんな大好物になるんだとか。
そして、自分たちが帰国するときには、日本で納豆を買い込んで冷凍して持って帰り、
家族に振舞ったり、自分でも食べたりします。
そこで、彼らからこんな疑問が出たそうです。
「解凍したんだが、いくら混ぜても、ぜんぜん糸が引かないんだ」
最終的には、「腐ってるのか?」とまで言われ、社長もいろいろ調べたそうです。
ついに、とある研究所にまで電話をして聞いたところ、驚くべき事実が!
なんと、冷凍された納豆菌たちは、自分たちの身の危険を感じ、
今まで自らが生成してきたアミノ酸を食べて、生き残ろうとしていたのです!
スゴイ、スゴ過ぎる!!
研究所の方は、続けてこう言われたそうです。
「2?3日、外に出しておけば、またネバネバしてきますよ。」
地球に生命が誕生してから、38億年が経っていますが、
そうして環境の変化にも対応しながら、生き残ってきたんですね。
なんかノスタルジックにさえ思います、納豆が。
彼らがそうまでして、なぜ生き残ろうとしているのか、考えるのは愚問です。
今日は、そんな話でした。すいません、一人興奮して。
内容について、一部間違っているかもしれませんので、あしからずご了承ください。
枕のキタムラ
北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。