トップ > その他 > お客様とメーカー、その目線の間
お客様とメーカー、その目線の間
今月から、新たにお付き合いさせていただく卸先様が3社あります。
そこで、ちょっと想うことがありましたので、まくろぐのネタに。
(自分たちは作る立場で言っているだけで、
本当にお客様の声を聴けているようで聴けてないんだなぁ。)
今回、やりとりする中で校正紙面に、ある写真が入っていた時でした。
【洗面台でジムナストプラスをザブザブ洗っている画像】
これはわたしから提供されたものではないことは明かで、
担当者が、おそらく自宅かで撮影された風景なのです。
それを見て、わたしはちょっと感動しました。
担当者は本当にお客様目線に立っていらっしゃるんだと実感しましたし、
わたしたちのまくらのいいところを、どうしたらお客様に伝えられるのか
試行錯誤してくれている姿勢を感じ取れたからです。
わたしは、「洗濯できますよ。お風呂場とかで手洗いして。。。」と伝えていました。
しかし、果たして、それで伝わるのかどうか疑問だったのです。
先方の顧客は、60代以上の方がほとんど。
店頭なら、身振り手振りで何とかなるかもしれませんが、
それを紙面上で表現するには、言葉では伝えきれないと思われたのでしょう。
たった一枚の写真が加えられただけですが、それがメーカーとしてとてもうれしかった。
なぜなら、顧客と同じように、わたしたちも大切にされていると思えたから。
なんでもあふれている時代。
モノが右から左に流れていく。
売れるモノがほしい。
どこでどうやって作ったかなんか関係ない。
で、いくらになるんだ。
できるだけ安くしてくれ、1000個発注するから。
あと、対応、頼むよ。
大量生産大量消費の時代に押されて、
わたしたちのものづくりと、その心はひどく疲弊していました。
そんな中、つくる人と売る人が、それぞれ責任を果たす、
そんなことを気づかせていただけました。
さぁ、今までと違う、先方の大切なお客様との出会うきっかけ。
このご縁を、わたしたちも大切にしていきたいと思います。
まくらづくり、精進します。
快眠、お届けします。
まくらのキタムラ
北村圭介
トップ > その他 > お客様とメーカー、その目線の間
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。