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社会人基礎力を考える。
何度かご紹介してきましたし、特設ページまで作成したのでご存じかと思いますが、
今回、中京大学とキタムラジャパンとの取り組み。
新たな産学連携のカタチを見出せたのではないでしょうか。
少し客観的な視点から、このことを考えてみたいと思います。
彼ら学生は一般企業と密接に関わることで、いざ自分たちが社会に出たとき、
どうすればいいのかということを、体験を通して養っていきます。
そのことを、社会人基礎力というそうですが、このように定義されています。
「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の
3つの能力(12の能力要素)から構成されており、
「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、
経済産業省が2006年から提唱しています。
企業や若者を取り巻く環境変化により、「基礎学力」「専門知識」に加え、
それらをうまく活用していくための「社会人基礎力」を
意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきています。
(経済産業省HPより抜粋)
会社側は採用のポイントとして、この社会人基礎力を学生を測る
新しいひとつのモノサシとしてみることを提唱していますが、
私は、ある勉強会で、こう教わったことを思い出します。
「採用の失敗は、教育では取り返せない。」
この言葉に凝縮されているように、学生が大学までの学生生活の間、
何を学んできているか、そのことの必要性を強く感じずにはいられません。
しかし、これを測る方法が果たして彼らの、企業の、はたまた日本経済のためになるのかどうか。
たしかに数字に現れることで誰が見ても分かりやすく、立ち位置は理解できます。
実務として、学生のインターンや企業との取り組みは大いに賛成ですし、
お互い、時間も取られるけれど、本当に学ぶモノは多いと経験から言えます。
であるなら、それを評価できるのは一体、誰なのか?
ふつうに考えれば、立派な社会人ということになりますが、何をもってそう言えるのかが疑問なのです。
今回も社会人基礎力のコンクールがあり、学生たちはプレゼンの練習もやっていました。
もちろん活動を通して、自分たちがどのようなことを学び、
そのことで社会人基礎力はこんな感じにアップしました、と。
でも、それを評価する、審査員の社会人基礎力はどうなんですかと聞きたいのです。
100点満点取れていない人が評価するのはおかしいのではないかと。
まぁ、いつまでもそんなこと言ったらキリがないし、このくらいにしまして、
最後に、その地区予選で、いやしくも評価を受けて、
準優勝に甘んじた中京大学宮川ゼミの学生にこんな言葉を贈りました。
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準優勝。。。。そうか。
相手、ドーピングとかやってないの?
繰り上げ1位みたいな話にならんかしら。
まぁ、そう言っても、勝負事は弱い方が負けるんだけどね。
どんな理由かは知らないし、不可抗力があったかもしれない。
ただ、社会に出れば、そんなことは腐るほどある。
その正当性を説いたとしても、一向に無意味だ。
結果が出た以上、君たちに至らない点があったことは事実。
運がなかったいうのなら、それを味方にできなかった君たちの負け。
大切なことは、これを素直に受け入れられるかどうか。
そして、この負けで終わるか、これを次の大勝負のための武器にできるかどうかだ。
それは君たち次第だよな。
負けたことを知ってるヤツはもっと強くなれる。
社会人基礎力とかそう言うことではなく、人として、強くなってほしい。
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最後に、このブログは決して、私の社会人基礎力の結果が、
わずか51点だったことに対しての報復記事ではないことは断っておきたい。。。
関係ないモンね!
枕のキタムラ 北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。