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PUMAの取り組みに「我が意を得たり!」
AssistOnというWEBショップで知りましたが、PUMAの新たな取り組みにピンときました。
以下、そのアシストオンから一部を抜粋させていただきます。
企業との取り組みでは、スポーツメーカー「PUMA(プーマ)」の
製品パッケージのプロジェクト「Clever Little Bag」があります。
このプロジェクトは、製造・輸送・管理の流れから
スポーツシューズ製品パッケージのありかたを考え直す、というもの。
21ヶ月の時間を掛けてその流れを子細に調査し、出来上がった。
従来のパッケージに比べて65%の紙を減らすことができ、
印刷などの装飾もほとんど不要になる。
さらに購入した後、そのまま持ち帰ることができるので
ショップのビニール袋も不要というもの。
新パッケージでは製造コストも安く、現在の紙箱に比べると、
年間に紙8500トン、 電気2000万メガジュール、
燃料26万4000ガロン、水264ガロンの節約が可能。
持ち帰りのビニール袋が無くなることでプラスティック275トン、
袋の輸送用に生じていたディーゼル燃料を
13万2000ガロンの節約が実現するといいます。
そしてもちろん、カッコ良くて、持ちたくなるデザイン。
2011年後半からスタートします。
プロモーションはこちらから。
こういったコスト削減はメーカーだけでなく、誰にとってもWIN。
アパレル業界でも、例えばパンツにコインポケット付けるか付けないかで
コストが大きく変わっていくため、デザイナーとの間で議論があるそうです。
デザイナーとしては、ディティールが崩れるなら、
もしくは安っぽく見えるなら、それは必要だという言い分がある。
なぜなら、顧客に受け入れられなくなるから。
そう考えると以前、あるデザイナーからの言葉が頭に浮かびます。
「余分だけど、ムダじゃない。」
これは、とても深い意味があります。
デザインって何だろうという命題は語られて久しいですが、
ただ、我々もPUMAのような取り組みは目指していきたいと思いますね。
地球にとっていいことや、メーカーにとっていいことは、
お金を払う顧客には、実は直接関係のない話なんですよ。
ただ、だからといって、それらを度外視するわけにはいかないから、
解決する方法として「デザイン」というものがあるような気がしています。
枕のキタムラ
北村圭介
北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。