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跡を継ぐとは、想いを継ぐこと
メイドインジャパンプロジェクト・メイドイン愛知のセミナーを開催しました。
今回のテーマは、「跡を継ぐとは、想いを継ぐこと」です。
会社にとってもっともたいせつなこと、それは「継続」です。
なにがなんでも会社は続けていかなければ、無責任になってしまいます。
しかし、だからこそ、一番の難題なんです。
日本において事業の継続年数を見ると、創業して10年以上の会社ですら全体の5%。
一代は、約30年で計算するのが一般的ですが、30年以上続くとなると2%で、
その次の代、つまり3代目ともなると、およそ0.5%というくらい。
そのくらい、企業が存続することは難しい。
そんな中、家業を継がれた3人のパネラーにお越しいただき、
事業承継についてのお話をしていただきました。
コーディネーターをお願いしたのは、東京あとつぎ息子会議代表の時岡荘太氏。
実は彼自身も自営業の息子ながら、現在のところ跡を継いでいない立場ですが、
大学で上京したときに同級生も同じ立場の人たちがいて、
田舎に戻るのが、「都落ち」みたいに思われるのではと危惧したり、
閉鎖的な業界が多く、ネットワークが生かし切れなかったり、
悶々としている仲間たちと始めたのがきっかけだったそうです。
サロンは実体験を元に、メイドインジャパンプロジェクトらしい、ざっくばらんな話の内容で、
私も家業を継いでいる立場ですが、とても共感できました。
みなさん、共通で言われていたのが、継ぐ気は初めからなかったが、
心のどこかで、そうなるかもしれないなぁと抱いていたことでしょうか。
私も、まったくそのうちの一人です。
そして、もし息子が大人になったら、継承させたいかとの質問には、
「はい」とお応えになりました。
ただ、
「継げ」とは言わない。
選択肢の一つとして、考えてくれればいい、
そのために、背中はキチンとみせていきたい。
もちろん必ず息子でなければならないと断言もされませんでした。
血で継ぐのではなく、人と人で繋いでいくのだという言葉がズシリときました。
跡を継ぐではなく、想いを繋げることなんだ。
内容濃すぎたので、もっと深い話が聞きたかったです。
シリーズ化しそうな気がします。このネタは。
最後になりますが、パネラーをご紹介。
・磯部ろうそく
・エムエムヨシハシ
・フランネルソファ
枕のキタムラ 北村圭介
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北村 圭介
株式会社キタムラジャパン
代表取締役
大正12年創業の枕専門メーカー「枕のキタムラ」4代目。曾祖父から伝わる経験やノウハウを活かし、眠りに対するキタムラのエスプリを枕にしています。枕屋4代目のブログ「まくろぐ」では、枕のことがメインですが、睡眠やモノづくり、マーケティングなど独自の想うことを書きます。