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さて今回は、この産学連携プロジェクトの成功を念じて舞台裏から学生たちの活動をハラハラしながら見守っている私が、このコーナーを担当します。
北村社長の「東京への高速バス物語」にならって、私からは
「携帯マクラを携えて 名古屋-札幌 鉄路と空の旅物語」をお届けしたいと思います。
8月の末に札幌まで行く用向きがあり、往路は名古屋から北海道は札幌まで新幹線と在来線を乗り継ぎ1562km鉄道の旅、復路1170kmは飛行機の旅を計画。
せっかくだから、キタムラと中京大学宮川ゼミのプロジェクトチームが共同開発した「携帯マクラ」を、列車と飛行機の座席で試してみよう!ということでモニタリングを行った次第(試用感想はあくまでも個人的なもので、製品の機能保証や広告宣伝を目的とするものではありませんので、予めご了承願います)。
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携帯マクラを携えて 名古屋-札幌 鉄路と空の旅物語」
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出発の朝、名古屋駅ホームに滑り込んできた「のぞみ214」
月曜日朝の新幹線ホームは、東京方面に向かうビジネスマン・ウーマンの姿が目立つ。
突然、「宮川先生、お久しぶりです!」という声が。
顔を上げると、2年前に大学院(中京大学ビジネス・イノベーション研究科)で私の演習を履修したF氏の懐かしい顔。
トヨタ系列の部品メーカーで働きながら大学院に通い、「人材マネジメント」に関する研究論文を完成させてMBAを取得した努力家のF氏。
「ご指導いただいたCDGMでマネジメント成果を上げ、達成感を持つことができました」と語っていたF氏は、責任あるポジションに就いて上司と仙台の客先まで出張するとのことであった。
「また八事キャンパスを訪れて後輩とも交流してくださいよ」という私の言葉に元気にうなずいて、足早に去っていった。
その企業戦士然としたF氏の後姿を見ながら、産学連携プロジェクトを経験した宮川ゼミの3年生も社会人基礎力を向上させ、社会に力強く羽ばたいていって欲しいものだと思った。
さて、今回の旅のお供は、携帯マクラ試作品番号C?3型。
商品名称は未だ決まっていないので、ここではプロジェクト名から「KP(携帯のK、pillowのP)」と呼ぶことにする。緊張気味に新幹線に乗り込んだKP、スリーサイズは、約30(横の長さ)・12(最大幅)・4(厚み)cmである。
サンドイッチとコーヒーの朝食の後、リクライニングシートを倒して早速KPの試用開始。
この新幹線シートのヘッドレストは比較的浅いので、そのままでは頭部がぐらぐらして首が疲れる。
その点携帯マクラKPはしっかり、もっちりと頭部の重みを受け止めてサポートしてくれる安定感がいい。首マクラとしての使い具合も良好である。
改善すべき課題としては、旅行用バッグの限られたスペースへの収納性が挙げられよう。
携帯マクラの使い心地と収納性を突き詰めて、どこまで携行利便性を追求できるかが今後の課題になると思われる。
また、収納用の撥水性カバーがあれば、スマートであり雨や水濡れにも対応できるのではなかろうか。
静岡辺りを過ぎた頃から、室内が少し暑く感じられた。そこで、持参したアロマオイルを数滴含ませたティッシュ入り小袋を、KPの裏ポケットに差し入れる。
すると、辺りがハーブのさわやかな香りにつつまれ、その清涼感によって安眠効果が更に高まったように思われた。自然にウトウト眠くなる。
東京駅で東海道新幹線から東北新幹線に乗り換え。
夏休みも終盤となった東京駅構内は、旅行やビジネスで行きかう人々でいっぱいであった。
そして、東北新幹線「やまびこ」と「はやて」を乗り継いで、よみがえりつつある東北の元気に触れながら、進路は北、新青森へ!
この快適なシートでもまたKPを取り出し、今度は腰マクラとして使用。
脊椎と腰をしっかり支えてくれるもっちり感がいい。
これなら、電車のみならず高速バスや飛行機での長時間移動の際に、強い味方になるのではなかろうか。
最終商品のKP裏地には、摩擦係数が高い滑り止め用の特殊な布が使われるので、逃げずにしっかりサポートして更なる安定性が期待できる。
<旅は、つづく>