先日、とある方から教えていただきました。
フランスにお住まいで、ジムナストチャコをご購入いただいた方なのですが、
送り状に内容物を明記するところがありますよね。
そこに、フランス語で枕を意味する「un oreiller」と書くよう指示をいただきました。
その語源となるのは、「耳=oreille」から由来しているそうです。
なぜだろうと考えていて、これは全くの推測ですが、外国人は横向き根が多いといわれています。
その時に、耳の下に隙間ができますが、そこに置いたものが枕の原型ではないかと。
説得力があるような、ないような。。。
ちなみに余談ですが、外国のベッドの長さが短く、やわらかいのは
彼らが基本的に横向きで背中を丸めて寝るためで、肩が痛くならないようにだと言われています。
話を戻しますが、それでは日本における「枕」はどこからきたのでしょうか?
まくらはもともと 「魂蔵(たまくら)」 や「真座」 と言われていました。
「魂蔵」 は 「魂の納まる蔵」 の意味であり、「真座」 は 「神様(真)が座る場」 を表しています。
いずれの場合も、生と死、そして神様との関係が深いとされているようで、
そのことから古くは枕は高貴であるとのことから、装飾なども派手なものだったようです。
枕返しなんて妖怪もいますが、それだけ神聖なものなので、
気をつけなさいという言い伝えだったのでしょうか。
また、北枕なんて言葉もありますが、なぜかの根拠ははっきりしません。
ただよく言われる由来は、お釈迦様が入滅されたときには、
頭を北に、顔を西に向けられたお姿だったとされています。
そのことから「眠る」 は 「子(ね)に入る」と言う意味もありますが、
要するに「子の国 ⇒ 北の方角 ⇒ 神の国」 に行くという意味合いも持っています。
一般的には、動詞まく(巻く:まるくたたむ意)が「枕」の語源とされているようです。
つまり、何かを巻いてたたんだのを頭の下に敷いたのが枕の原型であったのでしょう。
なかなか深いですね、枕の話も。
これをピロートークといいますね。
ちなみにうちは「キタムラ枕」です!